DEATH.

「DEATH.」は、あらゆる職業や立場の人との対話を通して「死」を探求するプロジェクトです。

ABOUT

STATEMENT

「メメント・モリ」という言葉があります。

ラテン語で「死を思え」を意味するこの格言は、疫病が大流行した14世紀のヨーロッパにおいて、生と死が隣り合わせにあることを示し、当時の人々の大きな行動指針になったと言われています。

医療技術の発展により、人類はさまざまな病苦を克服。「人生100 年時代」を迎え、「死」は遠ざけられました。しかし、そのことによって、私たちの「生」は本当に豊かなものになったのでしょうか。

急速に変わる社会のなか、日々押し寄せる情報の波に踊らされ、自らの人生を自らの意思で顧みる機会が減っているようにも感じます。日常から「死」の影が遠ざけられたことで、気づけば「平和ボケ」に陥っていたのかも知れません。

そこにやってきた気候変動、未知のウイルス、戦争のニュース……。このような一連の出来事は、私たちにまざまざと「死」を意識させました。未だ不安や恐怖は尽きない中で、これらが幸運だったとは言いません。けれども、今一度立ち止まって考えるきっかけを与えてくれたことは確かでしょう。

生まれてきた以上、誰しもに「死」は必ず訪れます。生きることがその道程だとするならば、「死」について考えることは、すなわち、どう生きるかを考えることでもあります。

本プロジェクトでは、宗教家や学者、スポーツ選手……あらゆる職業や立場の人との対話を通して、「死」を探求します。常識や固定観念に縛られず、多面的に「死」を捉えることを通じて、これからの生き方を問う糸口になれば幸いです。

TEAM

© 2022 KeepAlive

  • twitter
  • facebook